電力消費の約半分は空調
平均的なオフィスビルの用途別電力消費比率
出典:資源エネルギー庁推計
オフィスや事業所での15%節電が求められる中、様々な取り組みが行われています。
中でもピーク時の電力消費の約半分を占める、空調の使用を抑える活動も盛んに行われています。
しかし、夏場35度を超える猛暑日も珍しくなくない昨今、高温による作業能率の低下やOA機器の故障などの影響は非常に大きいです。
そのため、実際に昼~夕方の空調の使用を抑える事はかなりの困難が伴います。
デマンドコントローラーで、空調を使いながら節電対策
月別の電力消費量
そこで注目を浴びているのが、「デマンド監視」、「デマンドコントローラー」と呼ばれるシステムです。
空調の室外機に機器を設置し、電力消費が設定値を超えると空調をストップさせる仕組みです。
これにより空調を使いながら節電対策も行えます。
さらに、ピーク時の電力消費量を抑えられるため、基本料金が安い電力契約にできコスト削減にもつながります。
経済性・快適性と、それを支える信頼性で業界をリードする「ピークコントローラ」
空調機電力低減システム「ピークコントローラ」は発売された2003年以来、工場や学校、物流センター、結婚式場、倉庫、スーパー、大規模農場など、既に様々な施設に導入されています。8年以上の実績は、「ピークコントローラ」の3つの特長が多くのお客様に支持された結果と言えます。
配線工事なしで簡単に取り付けられるため、設置条件が緩やかで、かつ導入費用を安く抑えることができます。
また無線通信を利用してお手元のパソコンから、省エネ効果の数値データや室外機1台毎の稼動状況を確認・管理できます。会議や報告用資料への掲載も簡単に行えます。
ピークコントローラは、導入前と出来るだけ同じ快適性を確保できるよう、様々な工夫を施しています。
従来は子装置単位で切り替えていた室外機のオン/オフを、1台毎に管理できるようにしています。
この機能によって、オフにする空調を分散させることができ、消費ピーク時でも空調の効いた環境を多く維持できます。
さらに、電力消費の抑え方にも様々な工夫を行っています。
まず、3分毎という短い時間ごとに電力消費を監視します。長時間、空調機を止めないことで室内環境を維持し、再稼働時の室温変化を抑制します。
また、基準値を超えてから作動するのではなく、3分毎に予想消費ラインを自動的に算出し、目標ラインを超えそうな場合に調整します。
(右図中(1)のポイント)
調整時は、動作中の空調機に対し、必要最小限の台数だけ空調機のコンプレッサーだけを停止し、3分間送風状態にします。
完全に停止させないことで再稼働時の負荷を抑えます。送風を続けることで、室内はコンプレッサーの停止もほとんど気づかない水準です。
再度予想消費ラインのオーバーが予測された時は過去の停止状況を配慮して、必要最小限の台数のコンプレッサーを停止させます。
(右図中(2)のポイント)
こうして、停止状態が特定の空調機に集まりすぎないように調整を行っています。
ピークコントローラは、開発時からの各空調機メーカーと技術的な調整・確認を続けた結果、送風したままコンプレッサーを停止させる技術を確立しました。
今まではコンプレッサーの停止が空調機の故障の原因となると言われていましたが、ピークコントローラは空調機に対しく問題ないことを、メーカーと協議し認められております。
細部にわたる確認・調整の結果、多くのお客様から信頼をいただいています。
導入実績
平成15年の発売以降、多くのお客様に支持され、様々な環境で電力削減をし続けています。
修理工場
契約種別:特別高圧
電気使用量:250kW削減
年間 400万円コストダウン
メーカー工場
契約種別:高圧BL
電気使用量:200kW削減
年間 450万円コストダウン
病院
契約種別:業務用電力負荷率別契約
電気使用量:45kW削減
年間 120万円コストダウン
学校
契約種別:特別高圧電力A
契約電力:5,000kW
契約電力上限を維持、基本料金を抑制
年間 1,800万円コストダウン
物流センター
契約種別高圧AS
電気使用量:90kW削減
年間 150万円コストダウン
学校
契約種別:業務用電力負荷率別契約
電気使用量:80kW削減
年間 200万円コストダウン
工場
契約種別:高圧電力
電気使用量:40kW削減
年間 50万円コストダウン
上記以外にも多くの導入実績があります。
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