高速無線通信LTEの普及と企業の通信設備の今後
高速無線通信LTEとは?
LTEは、3.9Gと呼ばれる次世代携帯電話の通信規格の1つです。“長期的進化”を意味する英語「Long Term Evolution」の略称となっています。
NTTドコモでは、かつて「スーパー3G」とも呼んでいましたが、最近ではLTEと呼ぶことが多くなっているようです。
LTEの特徴は、電波を使った携帯電話・モバイル通信の規格でありながら、非常に高速なデータ通信が可能である、ということです。
20MHz幅を使う環境で、最大で下り326.4Mbps、上り86.4Mbpsというスピードで通信できます。
たとえば、現在提供されているHSDPA方式(ドコモのFOMAハイスピードなど)では、下り14.4Mbpsが最高であることを考えると、まさに桁の違うスピードであるということがいえるでしょう。
ここまでの速度になると、光ケーブルを使った有線ブロードバンドサービスの代わりが出来る水準でもあります。
LTEの登場で企業の通信設備はどう変わる?
一番大きな変化は「有線と無線の区別が不要になる」ことです。
オフィスのレイアウトや内装、座席を変える際に一番厄介だったのが電話やインターネットの配線です。すでに電話は携帯電話が普及し、オフィスでも利用が進んでいますが、インターネットはまだまだ有線ケーブルを利用していらっしゃる企業が多いです。
LTEなどの高速無線通信サービスが普及すると、この有線ケーブルが不要になるので、社員の座席を自由にするフリーアドレス化などもより簡単になります。
さらに大きな変化は、従来の有線通信プロバイダ、サービス提供者の競合が増えるという点です。
今以上に競合が激しくなることで、サービス間の価格競争やオプションサービス競争が始まり、通信コストを抑える事ができるようになってきます。
また、回線契約を統合することで、契約自体を減らしたり一括契約にすることでコスト削減にも貢献することができるようになるでしょう。
高速無線通信時代への準備には、まず今の契約回線の最適化を
一方、企業の現場では通信回線はビジネスインフラとなっているので、変更の際に社員に余計な負担がかかることから、あまり好まれない傾向があります。
また、担当者が既に異動していたり、辞めてしまったりして、今契約している回線がどのくらいあるのかすら把握できていないケースもあります。
特にここ20年の間に、ポケベル、PHS、携帯電話、インターネットのISDN、ADSL、光回線など通信回線の多様化、回線契約の窓口代行業者への依頼など、複雑化が進んでいてこの傾向は顕著です。
ひこまるでは、こうしたご相談が多いことから、回線契約の最適化サービスを始めました。
オフィス内の電話交換機や回線契約の領収書から今ある契約を調査、実際にオフィスで使用状況やヒアリングを行って、不要な回線やオプション契約を洗い出します。
不要な回線契約の解約でコストダウンを図ります。また、拠点間通信の内線化など、将来の通信サービスの動向を見据えた、通信設備の最適化のご提案を行います。
新時代に向けた通信設備の更新、通信コストの削減をご希望の方はぜひ一度お問い合わせください。