アジアで進む、Wi-Fi・FTTH(光通信ケーブル)の広域ネットワーク構築
成長著しいアジアで進む、ネットワーク環境の構築
世界の地域文化について語るのはいささか気が引けますが、流行の中心地はどこかと問うのなら、少なくとも21世紀前半については東南アジアと言っても過言ではないと思います。高密度な情報の交換が高速で行われる現代、すでに先進国のみが中心ではありません。経済面では東南アジアでは著しい成長を示しています。
今回は、中でも最もホットな状態にあるマレーシアとその周辺国における、ネットワーク構築の現場の取り組みをご報告します。
アジアネットワーク構想
一番大きな変化は「有線と無線の区別が不要になる」ことです。
クアラルンプールは、ツインタワーで有名なペトロナスタワーを中心に、高層ビル街が広がる大都市で、一昔前に想像されていた東南アジアのイメージとは全く違うことに驚かされます。マレーシアは、東南アジアでは珍しくプレート境界から遠く、地震の被害に遭いにくいのもあり、高層ビルが発達しているようです。
アジアネットワーク構想を進める「バセッティコミュニケーション」の本社は、クアラルンプールの洒落た近代的なビルの最上階にありました。
1階のコントロールセンターではバセッティーネットワーク全体の監視がなされています。
現行の計画では光ネットワークをマレー半島から東インド・ミャンマー・タイ・カンボジア・ラオス・ベトナムと中国の南側や台湾を通り、フィリピン・シンガポールの範囲を構想しています。海底ケーブルへのアクセスと地上の幹線敷設を猛スピードで構築中です。
また、幹線には50km間隔で保守用の基地を設け、そこを地域の通信アクセスの中心地(Wi-Fiスポット等)として活用する計画も進行中です。
現地での取り組み
写真はクアラルンプール郊外で、光ファイバーケーブルの敷設作業に立ち会った映像です。
インドやイギリスの技術者も我々と同様に最前線でガンバッテイル生々しさがエネルギーを感じます。
既に地上幹線の敷設は進行中ですが、日本のFTTHのような状態になるまでには、長期的なインフラ構築のステップを踏んで行く事になると思います。
幹線の工事も日本の技術をそのまま押し付けるのでは無く、現地の習慣や環境に適合した工法の選択がとても大切だと痛感させられました。
ANSの展望
当社は東南アジアと日本国内をつなぐ国際ネットワーク構築に貢献していきます。
また、東南アジア各国の通信インフラの構築に足並みを合わせて、民間企業の国際ネットワーク網の構築を始めてまいります。