株式会社エー・エヌ・エス(ANS)

株式会社エー・エヌ・エス(TEL:03-6809-3015)

法人・オフィス向けのWi-Fi・無線LANの工事やご相談はおまかせください

カメラ配線工事

事務所、ホテル、商業施設、工場、倉庫、屋外でのカメラ工事を行います。

お打合せから始まり、現地調査、ネットワーク設計、機器調達と設定、工事配線、完了通信試験を提供いたします。

カメラ配線工事

カメラの種類と配線工事

カメラ利用の変化と配線への影響

侵入警戒、状態監視、異常検知、認証検知、移動解析など、映像を使ったシステムやソリューションは、監視、防犯の領域に留まらずマーケティングや自動運転の分野にも応用されています。

監視カメラは、侵入者への警戒を促し、防犯促進に役立てるべく1990年代より広く普及してきました。

当初使われていた監視カメラはアナログカメラで、撮りこむ画像の品質は数10万画素程度で、鮮明な画面でも画像は粗くそれなりにしか映像が撮れない上に、メモリー容量面からも保管限界がボトルネックでした。

現在では大きな容量のデータを取りまわすことが出来る様になり、200万画素レベルが標準です。

カメラの更新時には、当初の配線ケーブルが現在の画像品質に適応するレベルのものであるか検討する必要があるでしょう。


データ録画の出来る監視カメラはアナログ方式からスタートし現在ではIPカメラもかなり使われるようになりました。

歴史的にはアナログカメラの方がIPカメラよりも使われ始めたのは古く、今でも業務用防犯カメラの多くはアナログ方式が採用されています。

これは価格に依るところが大きいようです。

IPカメラはデジタルデータを利用するので、配線ケーブルにはLANの物を使用します。

デジタルデータをそのまま加工できるので、防犯を含めて多様な要件に応用されています。


カメラの配線工事はカメラを取り付ける位置と環境により配線ルートにより具体的なケーブルの敷設方法が決まります。

また、画像品質については配線延長、配線ケーブルの線種に左右されます。

更にカメラにはアナログ方式カメラとIP方式カメラがあり、それによりケーブルの種別が変わります。

カメラの配線設置工事にかかる労務費は、8割以上が配線作業手間です。

配線作業に工数がかかる場合は、カメラやレコーダー等の機器費よりも作業労務費や配線材料費用の比重が大きい場合は少なくありません。

短距離配線

会議用システムやパソコンに取り付ける事が多い会議カメラは装置に直接つなげるUSB Type-CやVGAそして高品質の映像と音声更に制御信号を1本にまとめて送れるHDMIと言う通信規格の配線を使います。

また、一度レコーダーに取り込んだ後にモニターに画像音声情報を送るRCA通信規格も多く使われています。

この様な用途で使用する配線の延長距離は短い長さでの利用を考えられています。

そのため利用環境は、配線外部から伝送中に拾ってしまうノイズの影響による品質の劣化や、伝送時に起きる減衰による配線延長の限度は考慮しなくても良い配線延長が短い場合に限られます。

それぞれの配線延長の目安は、HDMIケーブルの配線延長は10m、RCAは5m、VGAは3mです。

それよりも長い延長のケーブルも流通しているようですが、注意必要があります。

特にHDMIケーブルには製品自体に製品バージョンが記載されていない為、バージョンの不一致に因るケーブルのトラブルが発生する事があります。

販売パッケージにはバージョン記載がありますので、配線作業前に記録確認します。


近距離配線のカメラやモニターの取付工事は、壁に取り付ける事、天井から吊るす事が多いです。

そのためには壁の中を隠蔽配線する必要があります。

スチールパーテーション、アルミパーテーションの壁の中に配線する場合は、パーテーション工場で製作時にパーテーション内部に配管造り込んでもらい現地で配線できるようにします。

造作壁の場合は内装工事の時点で配管を通し、内装工事が終了した後でも配線工事が出来る様にしておきます。


VGA、HDMIのコネクターは現地で成端する事は出来ず、端子もかなり大きいので、配線用配管は端子部分の大きさを十分考慮して作る必要があります。

配管内で端子がつかえてしまうと配管自体が使えなくなるので、丁寧な作業が求められます。

「中距離配線」

アナログカメラには同軸ケーブル、IPカメラにはLANケーブルを使います。

設置するカメラの台数が多い商業施設、集合住宅、倉庫などの施設にはアナログカメラが選択されています。

カメラ撮影目的は主に防犯で映像をレコーダーである程度の期間保存する事が求められています。


一方、IPカメラは撮影した映像データの解析する場合にも良く使われています。

主な目的は、施設内で稼働しているフォークリフトや什器の接触事故防止の為の警戒警報発させるシステムへの活用や、商業施設での販売促進のために利用される、商品と購買顧客との関係の分析活用です。

防犯目的にも使われますが、現時点ではアナログシステムの方がIPよりもシステム価格が安いので、既存施設に追加設備として導入される場合や設置するカメラの台数が少ないケースで使われています。


ワンルームタイプの部屋の多い集合住宅には、エントランス、各階のエレベーターホール、エレベーター、駐車場、駐輪場に防犯目的の監視カメラが備え付けてあります。

方式はおおむねアナログ配線で、使われる同軸ケーブルは3C-2V若しくは5C-2Vケーブルが使われインターフェイスは共にBNCコネクター接続です。

同軸ケーブルはレコーダーからカメラ1台毎に1本の配線で繋ぎます。

ケーブルは1本で、映像情報の伝送とカメラへの電力供給を賄います。

3C-2Vは比較的安価で細く重量も軽いので、施工時の取り回しが楽なのですが、5C-2Vケーブルと比べて減衰率が高く敷設延長の長い場所には向きません。

一方5C-2Vケーブルは3C-2Vケーブルに比べてノイズを拾いにくく、減衰率も低く高性能で、高品質の映像を担保することが出来ます。


工事中に最も重要なのはコネクター接続部分の加工です。

ノイズはこの部分で拾ってしまう事が多いので、慎重な施工が求められます。

「長距離配線」

LANケーブルで100mを超える配線の場合には、中継HUBを使いカスケード方式で減衰した映像信号にブーストして再送信して次の配線距離100mまで延長します。

大型施設であれば頻繁に100mを超える配線敷設はありますが、中継HUBの故障因子と成る為、連続して使用するのはお勧めできません。


同軸ケーブルであれば3C-2Vを使い200m程度、5C-2Vでは500mまでの長距離伝送が可能です。

同軸ケーブルには電源を重畳するワンケーブル方式でカメラ電源を載せられる方法であればカメラ本体に別途電源を供給する必要はありません。

3C-2Vは、5C-2Vに比して標準減衰量が小さく長距離敷設に向いていませんがケーブルコストが20%程度廉価で可とう性が良いという優れた特性を持っています。

屋外では5C-2Vを使用し、屋内での機器接続等の短距離配線では3C-2Vを使う例もあります。

屋外工事で同軸ケーブルを使用する場合、屋外でケーブルの接続部を設けないことが原則です。

接続箇所の加工不良により、ケーブル内に雨水などが浸水して、腐食し性能の劣化に繋がっていきます。

仕方なく設ける場合には、防水接栓、自己融着テープを用いてケーブル内に浸水が起こらない様に努めなくてはなりません。

また、屋外のコネクター接続部はノイズを拾う大きな要素なので、成端処理の技術が問われるところです。


光ファイバーケーブルは他の物と比べて極めて信号の減衰が少なく、数百Kmの距離を通信する事が出来ます。

距離別の種別として短距離伝送用のマルチモード(MMF)と長距離伝送用のシングルモード(SMF)があります。

また、光ファイバーケーブルには同軸やLANケーブルよりも大きな通信量を伝送することが出来ます。

短距離用のマルチモードのTIA規格OM3のケーブルであれば10Gを300m、OM4であれば400mの伝送距離まで担保することが出来ます。

更に、長距離用のシングルモードであれば、TIA規格OS1ケーブルで1Gbps、OS2では10Gbpsを数十Km伝送する事が出来ます。

埋設工事と架設工事

長距離配線の工事は、屋外シーンにおける埋設工事と架設工事が中心です。

埋設工事は事前に備わっている配線溝内を敷設する方法、敷設された配管内を配管配線する方法があります。

各施設で仕様に依ると思いますが、配管配線で車が往来する道路(私道)を横断する場合には最低でも1.2m以上の深さに埋設します。

敷設延長の長い距離の掘削と埋め戻しの作業と成りますので、大掛かりな工事になります。


電柱やポール間の高所を架空線で屋外ケーブル敷設する方法には、既に既存の架空線敷設用の設備がある場合には比較的楽に工事をすることが出来ます。

電柱やポールを新設する場合、全ての支線を留めるために建柱工事をしていきますので、ここがメイン工事になります。

ほぼすべてのシーンが高所作業で安全帯などの転落落下対策の保護具を付けての作業になります。

商業施設でのカメラ配線工事

カメラは壁面もしくは天井等人の手がと届かない程度の高さがあるところに設置します。

そのため、床下配線よりも天井付近の配線が多くなります。

商業施設にカメラを設置する時、屋内天井は吊り天井で、天井内を同軸線若しくはLAN配線を敷設します。

カメラは天井若しくは吊り天井から、フィクサーと呼ばれる筒状で内部に配線出来る様になっており高さの調整が出来る取付け器具を用います。


商業施設の配線工事を行う時間帯は、業務が行われない深夜から早朝までの夜間時間帯です。

事前に入館手続きをしておき、開錠施錠の段取りをつけておいてから始めます。

お客様が買い物をするスペースにおいて、商品及び商品棚に埃が落ちて汚れない様に、養生用のビニールシートを事前にシートを掛けておき、作業終了後撤去します。

また、商品棚を動かさなくてはカメラが取り付けられない場所ではね商品棚を移動して工事を行う為、場合によっては配線工事をする手間よりも棚を移動復旧する手間の方が多くなる事があります。

工場でのカメラ配線工事

瀝青プラント工場のケースでは、舗装材を製造するため骨材に当たる砂や砂利、粘性を確保するためのタール等の背旧製品を工場内にストックする必要がありました。

そのため材料搬入用のトラックとアスファルト等の製品搬出の為の不特定多数のトラックの出入りがあります。

製品を製造するため機械やストックサイロに材料を入れるバックホウやペイローダー等の重機が稼働している状態で更に管理者が業務の為に歩行しています。

常時それら相互の接触が事故に直結しますので、ある程度接近し状態で作業中の什器に警報を上げるシステムにカメラが使われています。


カメラの設置位置は全体が見渡せるサイロの頂上付近、電信柱の上部等に取り付け、全体の動きを動画撮影します。

カメラはIP方式で、カメラの設置位置に併せて配線するためには、高所作業車を使います。

背旧製品を加工しているプラントなので、カメラには外部からの粉塵、オイルから守るために保護ケース内に収納します。

レンズ前の保護ケース前面も油分で汚れてしまうので、管理者が手軽に全面レンズ付近を拭ける高さに設置する考慮も必要でした。

また、常時稼働している工場なので、架空線施工には手間がかかりました。

倉庫でのカメラ配線工事

工事現場は商品のキッティング配送を行っている現場の倉庫での工事で、異物混入を防ぐ目的でカメラの取付工事を行いました。

カメラはIPカメラで、モーションキャプチャが異常行動を検知して異物混入を抑制するシステムのカメラでした。

したがって、カメラの配線ケーブルはALNケーブルで、金属製の鋼管の配管配線内を配線しました。

倉庫内の天井高さは6.5mで、4.0mの高さに照明設備や電気設備の為の配線棚が設けられていました。

配線棚の幅は60㎝ほどありカメラの配線を敷設するには十分な余裕がありましたので、協議の上配線棚を利用しての配線でした。


配線するには脚立利用では高さ不足なので、高所作業車を使いました。

作業効率を上げるため複数台の高所作業車を使い作業します。

同時に利用するため高所作業車の特別教育を受けた人員を揃えて作業に当たりました。


高所に取り付けたカメラ一台毎に電源供給するACDCアダプターの配線をLANケーブルとは別に敷設するためには、カメラ毎の近傍に100V電源を設ける必要で膨大な手間になってしまうため、PoE-HUBを採用してLANケーブルから電源カメラに供給する方法にしました。

介護老人ホームでのカメラ配線工事

近年、介護人材不足の中、施設運営の合理化をすることで事態解決をする動きが進んでいます。

現場では常に限られた員数のスタッフにより多様なサービスを入居者の方に提供されています。

施設内はユニットと呼ばれる10床一組で構成されるユニット型があります。

1ユニットで作業するスタッフは現実的には2名前後で、夜間には更に状況が厳しくなります。

そのような時に頼りになるのが、ベッド近くで入居者を見守っているカメラです。

カメラ情報はLANケーブルでコールセンターにおられ、スタッフは常時携帯している業務用スマートフォンで画像を確認できるシステムです。

スマートフォンは移動体端末ですから、通信方法に配線をすることは出来ないので、Wi-Fi用のアクセスポイントを整備します。

共にデジタル通信のIPカメラとWi-Fiとの相性は大変良く、自由度の高いネットワークカメラシステムを構築することが出来ます。

既に、カメラにWi-Fi通信用のインターフェイスが使えるシステムも展開されています。

ケーブル変換による配線工事の効率化

LANと同軸ケーブルの変換|ごみ処理場の入館管理システム

ごみ処理場の入り口に、侵入車両のナンバーを撮影し、画像からナンバーを読み取り、400m離れた管理室の受付作業の動化システムに利用するため、既存のアナログカメラからIPデジタルカメラに変更する工事を実施しました。

管理道路脇に敷設されている共同溝の中には、既存アナログカメラ用の5C-2Vの同軸ケーブルが管理室と施設入り口の間に敷設されていています。

新規IPレコーダーは管理室、IPカメラは入り口ポール上部に設置されています。

この両側に同軸ケーブルで電源供給が出来るTLCルーターと雷に依る電源サージ対策の装置を取り付けLANケーブル接続できるようにして、デジタルの映像信号を伝送します。

光ケーブルであれば再敷設しなければなりません。

LANケーブルであれば複数回のカスケードが必要です。

伝送容量は10Mbps程度ですが、今回の利用目的には十分な通信量が確保でき、最適のシステム選択となりました。

LANと光ケーブルの変換|公園管理事務所の安全管理システム

事前に敷設されている共同溝内に光ファイバーを敷設して公園内全域の映像を集約するカメラシステムの構築を実施しました。

配線距離は長いところで3Kmを超え、カメラ台数も60台とかなり大掛かりな配線工事となりました。

カメラを設置する場所の多くは電気配線のルートがあり、作業実意は電線配管ルートをそのまま利用したので、比較的容易に工事を進めることが出来ました。

IPカメラ端末に接続したLANケーブルは近傍に設置した光コンバーターで光ケーブルに変換され、管理事務所まで導かれます。

レコーダー直下ではSFPモジュールに結線して光メディアコンバーターとスイッチングHUBが一体化した、産業用ギガビットタイプのイーサーネットスイッチングハブに接続しLANケーブルのIP信号に変換します。


設置したカメラの分布にむらがあり、広いエリアに1台のカメラしか必要が無い場合では、カメラ1台にコンバーター設置が必要な場合が生じてその設備費用のため工事費が増大してしまうことがありました。

お問合せ

⇒ 配線工事トップ