株式会社エー・エヌ・エス(ANS)

株式会社エー・エヌ・エス(TEL:03-6809-3015)

法人・オフィス向けのWi-Fi・無線LANの工事やご相談はおまかせください

Wi-Fi配線工事

事務所、ホテル、商業施設、工場、倉庫、屋外でのWi-Fi工事を行います。

お打合せから始まり、現地調査、ネットワーク設計、機器調達と設定、工事配線、完了通信試験を提供いたします。

Wi-Fi配線工事

事務所内の配線工事

Wi-Fiの電波が事務所内の隅々まで届く様に、アクセスポイントはなるべく高い位置に設置します。

天井に取付けられない何らかの制限がある時には、壁面に取付ける事もありますが、多くの場合天井にアクセスポイントは取付けられます。多くの場合、事務所天井は吊り天井構造です。

取付け位置は天井下で執務している方からアクセスポイントの正常・異常をインジケーターの表示で表す場所が見える天井下面が管理上は望ましいです。

また、吊り天井のジプトーンと呼ばれる天板を支えているのは、電波に影響を与える可能性のある金属製の軽量鉄骨が使われているので、特別な理由のない限りアクセスポイントを天井裏に隠蔽設置するのには避けた方が良いと思います。


Wi-FiシステムのネットワークはWi-Fi電波の送受信を行うアクセスポイントとインターネットにアクセスするための回線ルーターまでの間を配線します。

回線側はONUルーターから始まりLANケーブルでHUBを介してアクセスポイントまで配線します。


事務所での配線工事の場合、アクセスポイントは基本天井に設置してあるため、配線のしやすい天井裏の配線ルートが主になります。

天井裏を配線するための作業スペースは、点検口からが最もアクセスしやすく一般的です。

作業用に新たに点検口が必要な時には、点検口を新設する事もありますが、天井開口の為の手間と点検口パネルの購入に費用がかかる上に、天井の仕上がり状態からの制約から、天井口の新設が出来ない場合もあります。

この様な場合、配線に必要な作業スペースを確保するためにダウンライトや蛍光灯の照明器具を外し、照明の収まっていた開口部を配線作業スペースとして代用する事を良く行います。

また、軽量鉄骨に取付けてあるビスを外して天井板を外して作業する事も出来ますが、隣接する天井板同士は隙間無く貼りつけてあるので、強引に取り外してしまうと復旧時に跡が残ってしまい仕上がりが雑に成ってしまいます。

それとは異なり、システム天井で構成されている天井は天井板が外れるように成っている構造で、作業スペースを確保する自由度が大きく便利です。


事務所の吊り天井にLAN配線を敷設する場合には、コロガシと呼ばれる直配線の方法を採用する事が多いです。

コロガシは天井裏に直接LANケーブルを置いてゆく方法で、手間がかからず作業が早いのです。

しかし、事務所の開設時などの時、内装工事工程の都合から上天が出来ていない時期に配線工事しなければならない場面があります。

この場合は内装工事業者と入念に打合せし、内装工事業者に配線の為の配管敷設を施工時に敷設してもらい、後に配管配線を行います。

工場・倉庫内の配線工事

工場や倉庫でもアクセスポイントの設置位置は電波がエリアの隅々まで効率よく届く場所に設置する事が望まれます。

倉庫や工場の天井は4.5m以上ある場合が一般的で、配線や設置には高所作業車用いて作業を進めます。

しかし、工場の天井に設置する場合には、床に配置されている工場の機械設備が高所作業車の侵入や高所作業場所の設営が阻まれ、適切な位置にアクセスポイントを設置できない場合が多く発生してします。


Wi-Fi電波が360度全方向に届く、4方が壁や柱でないアクセスポイントにとって効率的な設置場所があればよいのですが、多くの場合工場や倉庫では、柱や壁面の高い位置に設置しています。

倉庫内は車両等が走行するため床から配線する方法は採用されません。工場でも床面の凹凸を嫌うため同様です。

更に、両施設共に天井が極めて高く、配線する事が非効率なので、配線用の配線棚が設けられています。

配線棚は配線ラックとも呼ばれていて、倉庫や工場の本来業務の支障にならない程度の高さに敷設されています。

通常、施設内周囲や必要設備に向けて導かれています。


アクセスポイントに向けて配線されるLANケーブルは配線棚の上をLANケーブルが直に置いてコロガシ敷設するか、不燃若しくは難燃素材の配管を敷設して、その中を配管配線するかいずれかの方法で配線されています。

配線棚の高さは3.0mを超える場合がほとんどなので、高所作業車を使用しての敷設工事になります。

倉庫の場合は条件にも依りますが、工場内では電気駆動の高所作業車が必須です。

行動を自走できる内燃機関系の高所作業車が使えない場合、現地に高所作業車を運ぶ台車の手配にかかる費用が大きなウエイトを占めることになります。

集合住宅の配線工事

集合住宅では共有スペースにWi-Fiをサービス提供するケースが多くあります。エントランスのロビーなどの待合室や集会場の様に、住人を中心に利用者のあるところにWi-Fi設備導入をする事が増えています。


個々の居室で使用するWi-Fiは、入居者が個別でキャリアとの回線契約結び個々の室内でWi-Fiを利用する方式のケースと、集合住宅が一括してキャリアと回線契約を結ぶケースがあります。

一括契約の場合、集合住宅のネットワーク設備を介してLAN配線で個々の居室にインターネットでwebサービスを供給し、入居者が個人の費用でWi-Fiルーターを購入し使用する必要があります。

前者は、インターネットの通信料を個々の契約キャリア支払います。

配線工事はキャリア契約なので、工事自体はキャリアが実施します。

配線ルートはキャリアの工事者が検討して居室まで配線し、回線ルーターの設置設定までします。

NTTの場合であれば116番で手配でき、光回線の契約であれば、光回線用のオプティカルケーブルが部屋まで敷設されます。


後者は集合住宅の管理会社に通信料の名目でインターネットの利用の支払いを行います。

後者の配線工事は、ビル側の設備工事によるところが大きいです。

ビル側がキャリアと必要通信料に相当する回線契約を結び、各居室に通信サービスを低起用するための設備として、ルーター、HUBを用意し各居室にLANケーブル敷設します。


LANケーブルの配線ルートは、回線ONUとルーターそして基幹となるスイッチングHUBは通常1階のMDFに在り、そこから各フロアーに設けてあるIDFのHUBに向けて配線します。

IDFのHUBから廊下の天井裏の配管ルートを通して各部屋の壁コンセント口でインターネットの受け口を設けます。


各部屋の配線配管が無い場合は、各部屋対象のEPSから室内の天井裏若しくは風呂ユニットの隙間を利用してケーブルを通線します。

何れも部屋の入口は狭く通線は困難で、躯体に穴を開けなければならないケースもありますが、持てる技術と経験と活かし現実的な方法を選択いたします。

ホテルの配線工事

ホテルの共有部空間ではWi-Fi利用可能であることが必要条件となってきました。

Wi-Fiの本格的な社会的普及が始まった2009~2014年頃の頃のアクセスポイントの最大通信速度は1Gbpsに満たない性能であったため、配線するLANケーブルの規格もCat5eで十分な性能でした。

しかし、2019年から近年まで、アクセスポイントの通信速度は大きく上がり、既存のLanケーブルをCat6規格に更新する必要が出てきています。

客室数の数と構成に依りますが、大規模なシステムに成ると通信量が集約されてすぎてしまい、複数の基幹ケーブルルートを設けて分散させる必要も出てきています。

部屋数にもよりますが、全客室の配線工事を行うには、ホテルの宿泊と営業時間に大きく左右されますので、ホテルの営業計画に併せて工事をしなければなりません。


基幹のスイッチングHUBには、マルチプルと呼ばれる設定を施します。

各居室のインターネット通信の経路を確保しながら、各居室間の通信を拒絶し、相互侵入が出来ない様にする設定です。

ホテルに宿泊されるお客様のセキュリティー対策として不可欠なものです。


エントランスロビーやホールは天井が高く意匠面から天井にアクセスポイントを付けることは少なく、周囲の間接照明の影などに取付けるケースが多くあります。

ケーブリングは全て壁などの名を通す隠蔽配線なので、内装工事の時点で配管配線用の配管敷設工事をしていただく事が必要です。


レストラン、ジム、会議室にもWi-Fiサービスを提供する事が必要になっています。

レストランでは、メールやチャット、ジムでは音源・画像の提供サービス、会議室では、講演用の共有コンテンツを使用する等、需要の内容は様々ですが、Wi-Fi利用は急激に高まっています。

特に30人以上の人が同時利用するジム施設、会場収容人数が100人を超える会議室では、使用される最大の通信量を検討して、アクセスポイント、ネットワーク機器、通信ケーブルを選択し構築しなければなりません。


客室用の配線工事はアクセスポイントの設置により、2パターンあります。

客室階の廊下に共有のアクセスポイントを設け、客室内に浸透するWi-Fi電波を利用する形式です。

アクセスポイントの台数を節約できるうえに配線工数も少なく抑えられるので経済的ではありますが、SSIDとパスワードを共有してしまうので、のセキュリティー性は低くなってしまいます。

一方、各客屋の中に客室専用のアクセスポイントを設け、専用のパスワードでセキュリティー性を確保したものです。

アクセスポイントの台数や配線工数は増えてしまい経済性は損なわれますが、現在ではほとんどこのタイプで構成されたものを配線施工しています。

屋外の配線工事

リゾートホテルの屋外施施設、スキー場のアクティビティーエリアでのWi-Fi利用ニーズも増加しています。

屋外にWi-Fiアクセスポイントを接地する時には、屋外用の防水性能を満たしたアクセスポイントを選択するか、プルボックスと言われる防水屋外用の収納箱の中に屋内用のアクセスポイントを格納設置する方法を採用するかです。

屋外用のアクセスポイントも多くの種類が出ています。

アクセスポイントの機種を管理上同一規格にする必要があり、かつそのメーカーに屋外モデルが無いような場合には、プルボックスを用意して設置しなければなりません。


屋外の配線ルートには建物の外壁に取り付けることがある程度で、基本的に「壁」、「床」、「天井」の無い環境での配線です。

また、風雨、降雪、紫外線にさらされ、高温多湿、低温乾燥を考慮しなければなりません。

そのため、直に配線するLANケーブルは屋外用で紫外線や摩耗に強く耐性が備わった被覆がされている屋外用ケーブルを使用します。

ただし、屋外用LANケーブルは屋内仕様の一般的なLANケーブルと比較して倍以上の価格の開きがあるので、環境耐性を持つ配管を敷設してそれを利用して屋内用ケーブルを配管内配線する方法があります。

配管用の材料は比較的安価なので、比較的多く用いられている方法だと思います。


屋外での配線方法は、床下や天井裏のスペースの代わりに、電柱やポールを併用して空中の架空線工事を行うか、地中埋設方法を採用します。

単独配線で架空施工をする時には、屋外用ケーブルを使用する場合と、配管配線方式を選択する場合があります。

また、単独線で埋設配線するときには防護用の配管を敷設してから管内配線をします。

現地に強電の電気配線が先行して存在している場合が多くあり、そのルートを使って配線する事が多くあります。

敷設するLANケーブルは、長い距離を電気配線に接した状態で敷設されることに成るため、強電からのノイズを拾う可能性があり懸念されます。

そこで、STPケーブルと言う電波シールドされたLANケーブルを使用します。

通常のLANケーブルはUTPケーブルでシールドされていないものを使用しています。

このSTBケーブルも価格が高いので、経済性の検討を併せて行うのが良いでしょう。

Wi-Fi配線工事のポイント

配線の難所

内装工事の完了した状態で、「造作壁内の中の配線」、「断熱材や防音材が張られた天井裏の配線」、「防火区画で間仕切られた部屋の配線」は、手間が多く掛かる可能性の高い作業です。

造作壁は表と裏側にそれぞれ石膏ボードなどの板が貼られ、それを支えるために軽量鉄骨の骨組が縦横に隙間なく埋まっています。

造作壁が出来上がってしまうと、上下左右方向どちらに向けての配線も鉄骨の隙間を通すことは出来ない為、いったん壁の片側の板を開口して配線し、その後に復旧する様な大工仕事を併用しないと出来ない事がほとんどです。

壁の造作時に配線用の配管が使える状態になっていれば、難なく仕事を終わらせることができます。

壁については、施工時期に配管するよう注意が必要です。


断熱材や防音材が貼られる等の支障物がある天井裏で配線をする場合、LANケーブルを通線するのは大変な作業になることがあります。

天井裏を横方向に通線工具を差し込んでは配線を行う為、小刻みなスパンで作業しなくてはならず、天井裏に支障物の無い場合と比較して数倍の労力が必要になります。

時間制約のある場合には余裕を持った工程で臨むことが肝心です。


天井裏では、点検口のから手の届く範囲が最も作業性が高く仕事もやり易いですが、既存の天井にある点検口の多くは室内空調用のものであるため、空調機の近傍でかつ空調機と空調配管に配線したい方向が阻まれていることを留意し検討します。

配線作業スペースが乏しい環境は、概ね見通しも付きづらく、ライトの光を利用しての隙間探しを常にしています。

アクセスポイントの配線と電源確保

アクセスポイントを稼働させるためには、通信情報と稼働電源です。

これを2線で供給する方法と1線でまとめて供給する方法があります。

2線供給は100V電源からAC/DCアダプターを介して直流電源に変換した電気を送る電気配線と、通信情報を送受信するためのLANケーブルの2本のケーブルを使用する方法です。

家庭用のWi-Fiルーターのほとんどはこの方式です。


家庭用Wi-Fiルーターを設置する時にはこの方法しかありません。

電源コンセントにAC/DC電源アダプターを指す必要があるので、電源コンセントは頻繁にOFFにしない回路に設けなければなりません。

天井にこれを設ける場合には、終業時消灯してしまう照明回路とは別に、天井裏にコンセント電源を備えた常時ONとしている回路を設ける必要があります。


業務用のアクセスポイントはLANケーブルによる1線方式が主流です。

通信情報に併せて直流電力をLANケーブル内に乗せるPoE給電方式であれば、PoE-HUBから100mの範囲を線1本で用が足りてしまいます。

アクセスポイントの電源の事を手当てする手間が省けるので、多くの業務用Wi-FiシステムはLANケーブル1本で済む1線方式が採用されています。

ただし、メッシュWi-Fiの配線では、PoE-HUBを使う方法でも1アクセスポイントにinとoutポートに2本以上のLANケーブルを差し込むこともあります。

LANケーブルの配線距離

通信情報が減衰してしまう理由から、LANケーブルの使用最大延長は100mまでとされています。

それを超える場合は途中に、中継用のHUBを設け減衰した通信情報を増幅して再び情報端末に向けて配線延長できる様にします。

この方法の事をカスケードと呼びます。


カスケードを使っての配線の限界は、100m毎に電源増幅の為のHUBを設けなければならないことです。

100m毎に電源を設ける作業は現実的ではない上に、中継の度に接点が増えて行くので、ノイズを拾いやすくなってしまうという欠点を持っています。

落雷による電撃のダメージが存在する屋外では、電源が確保出来るにせよカスケード中継配線を行うリスクは大変大きいと思います。


長距離配線の場合、カスケード方式よりもオプティカルケーブルとメディアコンバーターを使った光ケーブル配線を使う事が多いです。

通信情報量、通信速度も速く数キロ離れた場所への通信も出来る事がメリットですが、通信配線工事の費用は増大します。


もう一つの方法として、同軸ケーブルを利用する方法もあります。

5C2Vなどの映像用ケーブルへの変換アダプターを利用し、LANケーブルの通信情報を長い距離運ぶことが出来ます。

伝達距離は同軸ケーブルの種類にも依りますが、ノイズの事を考慮すると300~500m程度が利用範囲でしょう。

お問合せ

⇒ 配線工事トップ