電話設備のトラブル対応とリプレイス
トラブル時やメーカーサポート終了時の対応で注意すべき点をご紹介
メーカーサポート終了の種類
電話設備(PBX・ビジネスフォン)は、主装置と呼ばれる交換機と端末(電話機)を基に構成されます。各メーカーのそれぞれの機種もしくは部品には、以下のようなサービスの対応期限があります。
各メーカーはそれらの情報を顧客に開示すると同時に、各顧客に対し利用している電話設備の更新(リプレイス)を促します。
- 新規販売終了
- 増設対応終了
- 保守対応終了
- 部品提供終了
トラブル発生時は、対象の機器とメーカーサポート状況の確認を
トラブル発生時は、まずどこで故障が起こっているのかの確認が必要です。電話機一台だけの故障の場合は端末が原因ですので、端末の修理・リプレイスで対応でき、影響は軽微です。
問題となるのは、複数台や全端末一斉にトラブルが発生した場合です。この場合、原因は主装置(交換機)側にあるため、対応には労力・コストが必要となります。
そして、この際にご利用中の機種のメーカーサポート状況によって対応方法や費用が大きく変わってきてしまいます。
故障の原因の多くは、電源のオンオフの時に発生
たとえば、ビル設備のメンテナンスで良く行われる計画停電や落雷による迷走電流が瞬間的に主装置に入ってしまった場合等です。症状としては、パッケージユニットが壊れてしまい発信・着信又は発着信不能等致命的な場合から、データが元に戻らないデータの損失も良くある事例です。
データの損失の場合であれば、プログラムを組み直せば復旧の可能性はあります。
しかしパッケージユニットの損傷となると、交換部品のサポートが必要になります。メーカーの保守対応が終了していても、頼み込めば流用してくれる場合もあるようが、基本的には拒まれますので難しいと思います。
メーカーサポート終了後も、電話工事会社で修理可能な場合も
あとは、対応してくれるメーカーの代理店以外の電話工事会社を当たる方法があります。最近では中古電話機を取扱する工事会社もあるようですが、使用している機種を取り扱える工事会社のリサーチはかなり難しいと言えます。
トラブルが発生した後、復旧出来る場合データの復旧だけであれば一両日で復旧します。新規にシステムを交換する場合であれば、材料の発注の関係から10営業日はかかると思っていた方が無難です。
電話交換機(PBX)のリプレイス
システムのハードウェアの劣化の原因は、使用頻度に由るものと、設置場所の環境(湿度・温度・粉塵)に由るものが主な物です。一時的に対処したとしてもハードウェアは物理的に交換時期が来てしまうのは仕方のないことで、故障からトラブルが発生する前に交換したいものです。
代表的な機種のメーカーサポート終了時期
NTTビジネスフォン部品提供終了
機種 | 販売終了時期 | 部班提供終了時期 |
---|---|---|
レイカムVSⅡ | 1996/6 | 2003/6 |
αEX(M型) | 1995/7 | 2002/7 |
αEX(S型) | 1996/6 | 2003/6 |
VⅡ | 1996/6 | 2003/6 |
αHX | 1999/10 | 2006/10 |
αRX | 2000/8 | 2007/8 |
αIX | 2000/8 | 2007/8 |
αRXⅡ | 2004/6 | 2011/6 |
αIXⅡ | 2004/2 | 2011/2 |