IP電話の仕組みと種類
IP電話の通話料が安いのは、電話専用の中継局を利用しなくて済むから
通話料は、使う専用設備の数が多いほど高い
従来の電話は、電話専用の回線と中継局を利用して通話をしています。
通話先の距離が長くなるほど多くの中継局を経由する必要があるため、長距離通話ほど通話料が高くなっていました。
特に国際電話の通話料は、例えばアメリカへ電話する場合NTTとAT&T(電話会社)の両方の設備を利用するので、非常に高額になってしまいます。
IP電話は、インターネットが繋がっていればどこでも一緒
IP電話は、従来の電話の中継局の部分をインターネット回線を使うことで、使う専用設備の数を減らして通話料を安くしています。
インターネットが繋がっていれば、最小限の設備を使うだけで通話ができるので、国際電話も安く行うことができるのです。
分かりにくい原因のIP電話の種類
一口にIP電話と言っても、実はその中にいくつも仕組みの種類があります。これが、IP電話の仕組みが理解しにくい一番の原因です。
更にどの仕組みを使うかによって、実は通話料や導入時の費用もかなり違います。
IP電話の種類 | IP電話同士の通話料 | 一般電話への通話料 | 導入費用 | 通話品質 |
---|---|---|---|---|
通信キャリアのIP電話サービス (NTTのひかり電話、KDDIのauひかり電話サービス等) | 有料 | 有料 | 低い | 高い |
Skype等のIP電話ソフト | 無料※ | 有料 | 低い | 低い |
IP-PBX | 無料※ | 有料 | 高い | 高い |
iPBXホスティング | 無料※ | 有料 | 低い | 高い |
※ 同じネットワーク内のみ無料で、外部の電話番号への通話は有料となるのが一般的です
次のページからは、IP電話の種類ごとに仕組みと料金について紹介しています。
また、オフィスや店舗などでご利用になる場合の、サービスを選ぶポイントについても解説します。