ネット回線が遅い・繋がらない原因は、ボトルネックにあり
目標とするネットワーク速度を得るには、各設備の持つ処理スピードのバランスが肝です。
新にネットワークを構築する場合も、既存設備を高速化する場合にも、一部分パートが目標の性能に達していないとその一部分が全体の処理スピード能力となります。
大元のインターネット回線契約を変えても改善しない原因の大半はここにあります。
中継機器のボトルネックに注意
ネットワークを新たに作る場合には、目標とする処理能力を定め、各パート(通信回線、プロバイダ、ONUルーター、HUB、LANケーブル、Wi-Fiルーター、PCインターフェイス、PC)の処理能力が其々の目標値を満たしている物を選びます。
仮にある仕事に必要な処理速度の目安を1Gbpsとし、回線を1G対応の光回線を導入するのであれば、ONUルーター、HUB、Wi-Fiルーターそしてケーブルも全て1Gbps対応にしなければなりません。 ネットワーク内のどこかで100Mbps機器や100Mbpsネットワーク材料(ケーブル、ジャック、ロゼット)があれば、そこがボトルネックになり目標設定した1Gbpsには達せず処理速度100Mbpsのネットワークになってしまいます。
ネットワークの遅延原因
既存のネットワークが遅いので、高速化を望む場合には、既存設備のチェックリストを利用して遅延を発生させている原因箇所を見つけます。物理的な破損や設備同士のミスマッチ等ネットワーク内にバランスを乱す要素を探し速度遅延の原因を探ります。
既存のHUBやルーター等の機器はそもそもの性能が満たしていない物を洗い出す事と、本来の性能が現在出せているのか怪しい場合があります。ネットワーク機器は電源を付けっぱなしにしていますので、3~5年経った機器は一度確認する必要があります。
処理中に断続的に処理が止まってしまったりするケースでは、配線箇所の接触不良に依る事があります。ネットワーク機器に接続されているLANケーブルは、LANケーブルの先端にLANジャック(コネクター)を取り付けて、ネットワーク機器のポートに差し込まれています。この部分の接触不良やLANケーブル本線の損傷がその原因である場合が多いです。