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法人向け無線LAN業者・機器メーカーの選び方

無線LANの選定には、業者を選定しそれ以降の機器選定を任せてしまう場合と、管理者様自ら機器を選ぶ場合があります。

Wi-Fiシステムの導入には、導入後に各部署で円滑に運用される事、予算内に収まる事、そして維持管コストと管理者様の手間がかからない事が大切なところです。

法人向け無線LAN業者・機器メーカーの選び方

機器メーカーは依頼先に依存しがち

Wi-Fiシステムを製造しているメーカーは機器製造とその製品提供を担っていますが、システムの提案や直接の販売は通信機器商社や工事会社もしくはネットワークインティグレーターと呼ばれるシステム会社が販売代理店として仲介しています。メーカー、販売商社、システム会社、工事会社への依頼にはどの様な特徴があるのでしょうか。

メーカーはもとより商社もシステム会社や工事会社に販売供給しているだけなので、製品についての説明や苦情の受付はしてもらえますが依頼自体を受けてくれることはありません。

ネットワークインテグレーターと呼ばれるネットワークの専業業者は、ネットワークの構築を得意とする会社です。ただし業界的には比較的高コストで工事等の物理作業は外部の下請け業者に再委託する事が一般的です。

工事会社は比較的設計や構築の費用を取らないので安価ですが、システムの設計や設定があまり得意でない為に、いつも使っている機器を特定するしか無く、ある特定のメーカー製品を選定しますので、機器選定に幅がありません。

Wi-Fi機器は、同じ規格スペックであってもメーカーやそのシリーズによって性能や特徴そして価格等かなりの開きがあり、工事会社の進める選定基準に頼ってしまうと正しい選定にはならない場合があります。

各メーカーの特徴を知って業者の提案を見極める

工事会社、システム会社いずれの業者も自社で良く取り扱っているメーカーやシリーズを選定します。

当然取り扱いに経験と自信を持っているので業者にとっては根拠のある事なのですが、導入する側からすると必要以上に高いスペックの機器を予算ぎりぎりで提案されたり、低予算で構築する事に焦点を当てすぎて、価格の安さだけを理由に提案されたりします。

無線LANシステムの導入にあたっては、Wi-Fi機器のメーカーやシリーズのスペックばかりでなく、市場に出ている機器全体を客観的な物差しを持って検討する必要があります。法人用として使われている各メーカーのシリーズごとの特徴を知ることで、提案を検討しやすくなります

ビジネスユースで選ばれる代表的なメーカーとして、以下では6社8シリーズをご紹介します。メーカーは”Cisco” ”Aruba” ”Allied Telesis” ”FURUNO” ”YAMAHA” “NEC”で、Cisco社には”Catalyst” ”Aironet” ”Meraki”の3ブランドがあります。それぞれのシリーズにはメーカーのマーケティング戦略に準えて各機器がラインアップされています。

Cisco社 Catalystシリーズ

1984年にアメリカのサンフランシスコで創業し、軍を始めとする政府機関、研究機関を顧客として市場拡大を図り、現在では民需も含めてネットワーク機器製造の世界トップメーカーです。

世界標準製品を中心に販売するばかりでなく、ネットワーク取扱いのベンダー資格(CCNA/CCNP)を発行するなど日本でもITエンジニアにとって大きな指標となっています。


CatalystはCisco社の最上位シリーズです。既に新しいWi-Fi規格のWi-Fi6(IEE.802.11ax)が全機種に搭載されていて、最上位ブランドとしての意気込みが感じられます。

アクセスポイントの性能に加えてWi-Fiシステム全体の管理能力にも優れ、大規模ネットワークを対象にしています。シリーズ内では比較的小規模なワイヤレスコントローラーCatalyst9800-L-C-K9でも250台のアクセスポイントとクライアント端末5,000台迄を一括して管理できます。

最も強力なCatalyst9800-80-K9では、6,000台のアクセスポイントとクライアント端末64,000台までのハイパーコネクティビティな能力となっています。

国内導入事例では規模の大きさばかりでなく、先進的なIoT技術開発を担っている会社、リスクマネージメントと管理コストの削減を目当てにされていた金融機関など、要求スペックが高い企業向けのソリューションです。

アクセスポイントは、9105AXW(70,000円/台)~9130AX(250,000円/台)で、ライセンス料金が1台毎に月額2,600円~7,800円かかります。決して安い金額ではなく、イニシャルコストの他にランニングコストも発生する点は注意が必要です。ちなみにワイヤレスコントローラーの価格は、9800-L-C-K9で(1,743,000円)、9800-80-K9では(13,940,000円)でこれにライセンス料1台当り825円~3,025円が月額でかかります。

最大の特徴は管理能力と安全性なので、要件が必要とされる場合のみでの選定が望まれます。機器稼働時の許容温度である環境性能も10℃~35℃と許容範囲が狭く、環境管理された施設への導入が想定される機器になっています。

※Catalystの全アクセスポイント製品の仕様は全て屋内用ですが、ワイヤレスコントローラーを共用できるAironetの屋外用アクセスポイントAironet-1560をシステム内に組み込むことはできます

Cisco社 Aironetシリーズ

AironetはCatalystとMerakiの中間に位置するシリーズです。最上位シリーズが新規格のWi-Fi6に置き換わっている中、前規格の(IEE.802.11ac-wave2)からの過渡期にありますが、やはりトップクラスの性能を誇るアクセス性能を持っています。

特徴的なのはiPadとの親和性に優れ、テレコミュニケーションを機関とする会社や、移動授業などで使用するiPad端末に信頼を得られ採用されています。

他にもワイヤレスコントローラーはCatalyst9800と共通でシステムに投入できるため、大規模ネットワークに活用されたり、地方自治体の基幹ネットワークを担ったりしています。

アクセスポイントの活用シーンにはバリエーションがあり、小規模なネットワークにはAironet1830やリモートサイト向けのAironet1810から中規模ネットワーク対応のAironet1850があります。

大企業向けネットワーク機器として上位機種には自動化機能に優れトップクラスの性能を持つAironet2800,Aironet3800,Aironet4800があります。また、シリーズには屋外用のAironet1540,Aironet1560がある上に、危険環境での稼働に焦点を当てた設計が成されているAironet1552Hがあります。

Catalystのシステムコントローラー9800シリーズはAironetアクセスポイントとの親和性があるので、Catalystのラインナップが揃っていない屋外用アクセスポイントとしてAironet1560等を共有できるメリットもあります。

アクセスポイントの本体価格は、Aironet1830で(42,000円)、Aironet3800iでは(278,000円)です。最上位シリーズとの比較ではかなり安価ですが、高性能機種である事に違いありません。

また、Catalystと同様にライセンス料金はありますが、こちらも1台毎に月額998円~1,658円と比較するとかなり安価です。

ワイヤレスコントローラーCatalyst9800が使えますが、Aironet用にCT3504,CT5520,CT8540があります。管理できるアクセスポイントの台数は150~6,000台で、クライアント端末数では3,000~64,000台と大規模で広範囲に展開する拠点間でも十分に対応できるようになっています。

Cisco社 Merakiシリーズ

2012年に中堅企業向けにクラウド・オンプレミスネットワーキングソリューションを提供していたMeraki社が買収され、Ciscoの新たなシリーズラインアップとして統合しました。

当初からの設計の色通り中堅向けのシステム機器として、アクセスポイントやワイヤレスコントローラーを提供しています。

シンプルなIT管理を望まれている設計会社様や、テレワークに活用される企業様、介護福祉事業の再編・統合を目的とされている事業体、学校を中心とした教育機関に活用されています。特に学校に関しての導入事例は多く、シンプルな管理ツールであるクラウド上のダッシュボードで管理を効率化できる特徴があります。

小規模ネットワーク用に設けられているのがMR20で、スモールビジネス、SOHO、のエントリーモデルとしてテレワークから少人数の営業所などに向いています。価格も39,840円と安く抑えられています。

MR30モデルは、ホテル客室や学生寮向けで60,700円。MR33(65,800円)も小規模ネットワークのオフィスや学校、病院、ホテルで使われています。

クラウド管理モデルとしては、MR36, MR42の2機種が設けられています。それぞれの価格は若干高額の122,400円、178,800円となっています。

特徴的なのがMR46, MR56の2機種で、高速モデルとしてWi-Fi6(IEE.802.11a)に準拠し、空間ストリーミング数は4~8でシリーズ最高のデータレート3,500Mbpsと5,900Mbpsを発揮します。価格もそれなりに高額となり、170,000円と184,385円です。

屋外や工事用内の劣悪に環境で使用する事を目的として開発されたモデルが、MR62, MR66です。高耐久で粉塵や湿気ばかりでなく衝撃にも対策が施されている高密閉性設計です。野球場、競馬場、プール、スケートリンク等での使用に力を発揮します。

屋外用スタジアムアリーナ用としては、MR74, MR84, MR86のラインアップがあり価格にも186,420円、243,000円、302,600円と幅があります。

本体価格とは別にアクセスポイントのライセンス料が1台毎にかかります。料金はAironetシリーズとほぼ同額です。また、ワイヤレスコントローラーMG21等のラインアップがあります。

Aruba(アルバ)

2015年に米国ヒューレットアンドパッカー社に統合されたカルフォルニア州サンタクララにあるWi-Fi製品ベンダー会社です。マイクロソフト、グーグル等のハイテク企業、空港、スタジアム、ショッピングモールに製品を提供しています。

製品はネットワーク機器全般に及びますが、最大の特徴であり強みは、アクセスポイントやコントローラー等のWi-Fi機器ラインアップです。

特徴的なのは、屋外用や高耐久モデルのアクセスポイントラインアップが多く、実績が豊富にあるところです。規格は、Wi-Fi6(IEE.802.11ax)とWi-Fi5(IEE.802.11ac-wave2)とが並列して販売していますが、いずれは新規格に移行し行くものと思われます。


屋内モデルは新Wi-Fi6規格としてAP550(¥300,000)を性能価格共に最高位に設けて、Ap530(¥240,000), AP510(¥160,000), AP500(¥112,000)と異なる価格を段階的に設けています。

同時にWi-Fi5モデルも同様のラインアップで、AP340(¥224,000)、AP300(¥112,000,)、AP303(¥80,000)とコストを抑えたモデル迄揃えています。

エントリーモデルのAP303でも1アクセスポイント当り256クライアントを接続する性能を持っています。 他にもコンパクトで経済的なAP203Rや、ホテルの客室、寮、小規模オフィス、リモートワークステーションなどに使用されるAP203Hもあります。

屋外モデルは業界でも定評が高く、駐車場、スタジアム、その他の公共施設等の屋外で多くの実績があります。AP560(¥208,000)は屋外だけでなく、倉庫環境と耐候性を備えており各シーンでの過酷な外部環境にも対応できるように設計されています。AP570(¥415,000)は低温や高温への対応だけでなく長期間に及ぶ湿気や雨への耐性を持ち、空気中の汚染物質が入り込まないように完全に密閉されています。

また、電気的環境も最高レベルのサージ雷対策が施されています。AP518(¥240,000)は、倉庫用モデルで、冷凍庫での稼働対象にしています。また、AP360(¥208,000)はWi-Fi5モデルですが、稼働時耐久温度が-40~70°と際立った環境性能を持っています。

アクセスポイント1台当りにかかるライセンス費用は月額¥1,333~2,000円となっています。本体料金とライセンス料金の合算で検討するのが良いかと思います。

Aruba9000シリーズコントローラーの9004と9012は共に32台のアクセスポイントと2,048台のクライアント端末を管理します。本体価格は248,000~385,000円程度ですが、アクセスポイントの数だけライセンス料がかかります。他にAruba7000シリーズコントローラーがあります。7205(¥2,080,000)と7280(¥11,200,000)の管理台数は、7205がアクセスポイント256台、クライアント端末8,192台で、7280は、アクセスポイント2,048台、クライアント端末32,768台です。これも同様に別途ライセンス料金がかかります。

Allied Telesis(アライドテレシス株式会社)

1987年より開発を始めた日本企業で、設立当初からアメリカ、シンガポール、オランダ、オーストラリアに拠点を構えて、全世界に展開していました。現在は日本国内向けに、病院・学校・地方自治体・研究所・オフィスなどに展開しています。

ネットワーク機器はルーターやスイッチのバリエーションもあり、テレビ会議システムやネットワークマネジメントシステムなども商品として揃えています。また、同社は独自にAWCと言うアクセスポイントエリア内で収集した電波状況を基にチャンネルや電波出力を自動調整する機能を開発し、アクセスポイントに装備しています。

AT-TQ6602はWi-Fi6搭載モデルで、2.4Gと5Gに其々4アンテナを装備しているので、4空間ストリーム利用する事が可能です。その結果5Gで2,402Mbpsのデータレートを達成することが出来ます。このモデルは単体で動作するスタンドアローンモードで管理する事も、ワイヤレスコントローラーを使用して集中管理する事も出来ます。価格は¥143,000です。

AT-TQ1402(¥29,708)とAT-TQ5403(¥72,900)は、Wi-Fi5(IEE.802.11ac-wave2)搭載モデルで、ワイヤレスコントローラーの管理対応機種です。トータルコストを抑えたオフィス・学校等あらゆる場所で使用スタンダードモデルとされています。

以上の2機種とほぼ同様のスペックでAT-TQ1402m(¥20,200)とAT-TQ5403m(¥39,820)と末尾に小文字の”m”が付くモデルがあります。前述2機種と同等のハードウェアのスペックであるにもかかわらず、小規模向けのシステムに設計し直してあるので、シンプルかつ安価にアクセスポイントを導入したい場合にはお勧めです。また、小文字のeが末尾に付くモデルは屋外用モデルで、AT-TQ5403e(¥162,140)は屋外仕様である為屋外は基より屋内でも幅広く使うことが出来ます。

統合型無線LAN無線コントローラーによる管理が行えるモデルに、AT-TQ4600(¥72,400)とAT-TQ440e(¥162,250)があります。両機種ともにWi-Fi5(IEE.802.11ac-wave2)対応で、5Gのみの使用で、データレートは最大867Mbpsです。

ワイヤレスコントローラーは、MANAGE EX、MANAGE APL、MANAGE mini Sw、MANAGE mini Roの4種があり、MANAGE miniクラスは25~305台のアクセスポイントと25~305台のクライアント端末を管理します。

MANAGE APLシリーズは500台のAPとクライアント端末を、MANAGE EXシリーズは、3,000台のアクセスポイントとクライアント端末を管理します。

株式会社フルノシステムズ

親会社の古野電機は1938年に長崎で設立した会社で、1948年に世界初の魚群探知機を開発し、1952年からは漁業用無線機を製造販売し、レーダーやソナーに至るまで、国内外に販売している世界的なメーカーです。

海上で使用する機器開発の歴史がある為か、全てのWi-Fiアクセスポイントが非常に堅牢で、故障の大変少ない製品です。


「UNIFAS」は、最大3,000台までのアクセスポイントを統括管理できる無線ネットワーク管理ツールで、管理者負担を軽減しながら高品質な無線ネットワークを構築し運用することが出来ます。

アクセスポイントは、10万円代前半の価格帯で、比較的高額ではありますが、信頼性と維持管理のし易さを加味すると大変コストパフォーマンスに優れたシリーズだと思います。また、ACERAシリーズは来るべき「GIGAスクール構想」を実勢する為に必要な強力な無線LANルーターを製作し続けています。

ACERA1320はいち早くWi-Fi6を搭載している最新機種で、理論上の最大データレートは2,976Mbpsと圧倒的な処理速度持っています。

ACERA1210 (¥123,500)はクライアント端末との最大接続台数が381台と大きな接続能力を持ち、フィットネスセンター、ゲームセンターなどの施設に多く運用されています。

ACERA1110 (¥129,800)も低価格帯の製品ですが、自治体・学校・イベントセミナー会場・病院・店舗等多くの場所で活用されています。

ACERA1020 (¥130,625)もACERA1110と同じ様なシーンで使われています。特に学校現場では、動画教材や発表する為の資料等を手元のiPadを利用して簡単に操作できます。

ACERA1150i (¥158,000))は、iPadとの親和性が高くiPadから電子黒板へのミラー投影する事や、授業を止める事の無い高品質のWi-Fi環境を実現できます。

ACERA1150w (¥150,000)は、より自在に画面共有ができる様にタブレットから直接大型ディスプレイに動画を流したりするような場面に使える製品です。

UNIFASクラウドアカデミックと呼ばれるフルノシステムズ社のクラウドシステムで行い、ワイヤレスコントローラー等の管理機器の代わりに、フルノシステムズのクラウドを使用します。

UNIFAS管理方法であれば、アクセスポイントやサーバの監視運営まで一括で行うことが出来ます。初期の導入費用やランニングコストの削減などが実現できます。

YAMAHA(ヤマハ)

ヤマハは、ピアノ・オートバイ・モーターボート・スポーツ用品等、人が趣味や余暇を楽しむ為のアイテムを提案し続けてきました。1995年にDIY向けISDNルーターを発売して以来、日本語ベースの設定と小型・高耐久性に拘ったルーターを製造販売し、2012年は国内企業向けルーターシェアが1位でした。

ロングセラーであったWLX302やWLX402は販売終了となり、Wi-Fi6モデルをラインアップしたクラウド型管理対応無線LANモデルがデビューする等新旧機種の入れ替わり時期です。

シンプルで簡便な管理を実現するYNOクラウド型ネットワーク統合管理サービスが使える機種をそろえ、市場の期待に応えるつもりの様です。

WLX413は、Wi-Fi6(IEE.802.11ax) 搭載モデルで、クラウド型管理無線LANアクセスのハイエンドモデルです。(¥248,000) 2.4Gと5G周波数帯其々のアンテナ数を4とし、4空間ストリーム数を装備した高速性能が、最大500台のクライアント端末に同時接続できる能力を持っています。

独自のクラウド型管理と新たなオンプレミス型管理の両方でシンプルな無線LAN管理が行えます。販売終了となったWLX402に替わる機種としての新ラインアップです。

WLX313は、安定した通信の為の機能を最大限強化し、トライバンドに対応した無線LANアクセスポイントです。接続台数の自動分散機能を持ち、2.4Gで50台、5Gで100台の合計150台の接続管理を行うことが出来ます。

WLX212は、仮想コントローラーとしての機能が備わっています。クラスター内に複数配置して在る場合では、故障など不測の事態が起きた時に自動的にマスターアクセスポイントが同一クラスター内のWLX212が担う様になります。従来であれば特定されたマスターアクセスポイントWLX403やWLX302が故障した場合、同一クラスター内に予備の機器が存在していても、手動で操作しなればなりませんでした。

もう一つの利点は、コントローラーが仮想化して特定の1台に依存しなくなったことで、クラスター内に台数が増えるほど、コントローラーのバックアップが強化されるという利点が産まれました。

この様に管理方式を一新し、新たにクラウド管理型にも対応した無線LANアクセスポイントです。クラウドとオンプレミスの両方でシンプルな管理ができ、YNO ” Yamaha Network Organization ”と言われるヤマハ独自のクラウド型ネットワーク統合管理サービスに対応しています。

NEC

1927年に電話交換機を開発し、逓信省・電電公社・NTT・ドコモと共に電話通信のコアネットワーク製品を製造販売しています。過去には集積回路チップ・大型コンピューター、家庭用PC、近年では「はやぶさ」「はやぶさⅡ」に搭載された主要通信機器もNECの技術が使われています。

無線LANアクセスポイントには、UNIVERGEシリーズ・QX-Wシリーズ他にNA-1500シリーズがあります。

UNIVERGEシリーズは、LTE・ブロードバンド・VPNルーターにアクセスポイントを内蔵したモデルで、ビジネスフォンやPBXのどこでも内線やスマートフォン連携機能に使う事を主目的にした機器群です。

QX-Wシリーズは、法人向け無線LANアクセスポイントです。家庭用にはWGシリーズが用意されています。

Biz NA1500A(¥48,620)は、クラウド型統合管理サービスNet Misterに連動させて、学校等の運用に使い勝手の良いアクセスポイントです。最大同時接続台数は100台で学校内の教室では充分に使用に耐えられる設計です。Net Misterは企業向けネットワーク機器をクラウド上で管理する無償のサービスです。Webブラウザーから設定する事で、対象機器の装置・コンフィグを取得でき・ファームウェアの更新等機種の保守・運用管理を無料で行うことが出来ます。

QX-W1130(¥138,000)は、Wi-Fi6モデルで空間ストリーム数は4、データレートは5Gで4,803Mbpsと、QX-Wシリーズのフラッグシップと言える機種です。QX-W1120(¥ 98,000)も、Wi-Fi6モデルで空間ストリーム数は2、データレートは5Gで1201Mbps、1130よりも接続速度は劣りますが、十分にトップクラスの性能を発揮します。

QX-W1030(¥119,000)は、Wi-Fi5モデルで空間ストリーム数は4、AC-wave2規格ながらデータレートは、5Gで1,733Mbpsとかなりの高性能を保持しています。 QX-W1020(¥ 79,000)とQX-W1010(¥ 65,000)は空間ストリーム数2となっておりますが、それでも速度は5Gで867Mbpsとかなりのデータレート値を出すことが出来ます。

ワイヤレスコントローラーQX-W2120AC(¥139,000)/QX-W2230AC(¥1,380,000)の管理能力は、アクセスポイント50台/512台、クライアント端末1,024/1024、と成っており、両機種ともNet Misterとの接続管理が出来ます。アクセスポイントの台数別に8台、64台、256台ライセンス料を契約する仕組みです。

ちなみに家庭用モデルのWi-Fi6搭載したフラッグシップモデルである、6000HPは、5G時のデータレート4,804Mbpsとされていますが、最大接続台数は36台と成っていて、法人モデルとの差異は顕著です。事業用で検討される場合には、TPOに併せて総合的に選ぶ必要がありそうです。

まとめ

同じように見える無線LAN・Wi-Fi機器やメーカーでも、その価格や得意とする領域が大きく異なります。

適切なWI-FI導入には利用者様の環境やご要望にマッチした機器選定が不可欠ですが、業者の中にはメーカーが固定化されているケースもあります。

弊社では要件やご要望をお伺いし、最適な機器選定およびそのメーカーを得意とする工事店を選定してご提案いたしますので、お気軽にお問合せください。

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